地球温暖化問題における森林保全の在り方

国連気候変動枠組条約(UNFCCC)での交渉過程において、REDDプラス(途上国の減少・劣化を抑止し温室効果ガス排出の削減)という新しい森林保全の概念が誕生した。REDDプラスでは、森林からの「炭素」という新たな価値が創出され、その取り扱いをめぐって先進国や途上国などの利害関係者がせめぎあいを行っている。これらREDDプラスにおける利害関係者の参画手法や利益分配に関する研究などを、東南アジアを中心に研究を行っている。
REDDプラスでは、グローバルな地球環境問題が、熱帯アジアのローカルレベルの地域住民に対して大きな影響を与えており、異なるスケール間の相互関係についても関心を持っている。

森林で炭素計測を行う@ラオス
村落に掲示されたREDDのポスター@カンボジア